ミツバチ
やっと雨
入梅
育ってます
GW
ジャガイモ植え付け 籾蒔き
天気の不安定な日々が続いています。限れた晴れ間に畑仕事を進めます。
ジャガイモの植え付けは15日。午後から雨の予報なので、午前中に終える予定で段取ります。前日に種芋切り。芋の品種によって理想とする種芋のサイズがあります。品種によって一つの芋に出る芽の数に差があるためで、芽数の少ない品種はSサイズ、逆に芽数の多い品種はLサイズが理想です。そして切り分けた一つ一つの種芋に芽数が2~4になるのが理想です。芽数が多過ぎると小さな芋、少なすぎると大きな芋がつきます。また品種によって小芋の出来やすいものとその逆があるので、そこも考慮して切り分けます。小芋の出来やすいものは芽数は2、大きな芋の出来安いものは芽数が4。50キロの種芋のを切るのに3時間。
そして植え付けは・・・・。天気予報は見事にはずれ、朝から断続的に小雨。それでも畑の土が泥状になるほどではなかったので、午前中になんとか予定通り植え付け終了。
土着菌ぼかし肥料を作っていたビニールハウスは、稲の育苗ハウスに模様替え。まずぼかし肥料の片付け。
そしてプール育苗用に枠を作り、水平を出し(17日)、籾蒔き(18日)。
まだこの播種機「のびのび」を使っています。苗箱1枚あたり種籾40gという超薄蒔きが出来るもの。穴の一つ一つに種籾を入れるのが一苦労ですが、15年ほど使ってきてやっとコツがつかめた感じ。大事なのは種籾の乾燥で、いい具合になっていれば、それなりに捗ります。今年は過去最速で3時間で80枚。
土は民間稲作研究所から取り寄せた有機肥料と近所のホームセンターで買った無肥料の土を混ぜたもの。
こんな風に蒔けます。ちなみにこれは混植米。
田植え機を使って一株1~4本植わる感じです。大手農機具メーカーも疎植用の田植え機を販売するようになりましたが高い! それがなくても疎植ができる。そして疎植以前に大事なことは薄く蒔くことでとてもいい苗が育つこと。
太陽シートをかけて、籾蒔き無事終了。 手間を惜しまずやっています。
育苗ハウスの横では、アスパラがやっと顔を出しました。やはり例年より少し遅いですね。
雨多し
雨が多いですねぇ。それでも雪よりましです。このところ最低気温が氷点下まで下がることもなく、春の訪れを確かに感じます。それでも例年より少し遅れ気味のような気がします。アマガエルの声もまだ微かなものを1回聞いただけ。
天気が悪くても、気温が低めでも、畑仕事は待ってくれません。 天気予報をこまめにチェック、ネットで雨雲の動きを見ながら、畑に入ることが出来る限られた時間を最大限に使います。体はもちろん、普段とは違う段取りになるので頭もとても使います。まあ雨が降れば少しのんびりできますから、やれる時はフルパワーでいいのです。
そんなこんなで例年通りの暦で、なんとかエンドウの苗を植え付け、
1回目のキャベツ、ブッロコリー、レタスなど植え付け、カブや大根の種も蒔き終えることが出来ました。
例年のことですが苗の生育はとてもいいです。苗土は踏み込み温床で使った落ち葉を更に2年熟成させた腐葉土です。自然の恵みだけで育つのです。自然の恵みだからこそ、こういう姿に育つのかもしれません。人も含めて生き物は本来そうあるべきなのでしょうね。自然から離れ、人工物ばかり囲まれ、求める刺激、日々の食べ物までどこかの誰かが作ったもの。本末転倒しているような気がします。
今年の踏み込み温床もちょうどいい発熱具合です。この時の外気温は8℃です。落ち葉と少しの米糠そして水だけで熱が出る!夏野菜の発芽と育苗には欠かせません。それでもいろいろが手間なので、有機農家も電気を使った電熱温床を使う方が増えてきているようですね。育苗土はどうするのでしょうねぇ。買えばいいのか。
踏み込み温床のおかげで、果菜類の発芽はきれいに揃いました。この写真はナスです。
今年も
今朝の写真です。4月になったのに・・・・。まあすぐに融けるのでしょうが。3月からどちらかと言えば気温は低めな感じです。先週もこんな雪が降り、畑仕事は滞り気味です。
それでも3月からぼちぼちと農作業は始まっています。ほぼ例年通りです。
動き始めた命。キャベツの発芽。感動のシーンです。
ぼかしを仕込む。 手間を惜しまず。
昨年の踏み込み温床の中には例年よりかなりたくさんのカブトムシの幼虫。
木材が腐りはじめ歪んだ温床枠を新しく作り直しました。前回のものは確か10年前に作りました。10年もてばいいでしょう。腐らない材料を用いたり、もう少しお金と手間をかけて構造を見直せば半永久的に使える枠も出来るのでしょうが、あえて志向しません。歳のせいか、そこに迷いはありません。
繰り返すことの重要性・・・・。一方向に向かうベクトルではなく、大事なのは循環。
巡る季節の中で、森の木々も、獣も虫も畑の草も命を繋いでいます。 決して派手ではない、地味な営みですがそれこそが本当の世界。自分もそこで生きていきたい。
日々の地味な作業を丁寧に繰り返し、そうして育った野菜を大事に食べてくれる人がいて、必要な分だけお金があればそれでいい。
でもやはり不安。 畑にこもってばかりいて、新たにヒトと出会うことなく日々は過ぎ、消費者の数は下降気味。いい野菜はできているのにねぇ。
天気が悪く仕事にならないので昼に蕎麦屋「梅庵」へ。この蕎麦屋さんも地味な営み派。それでも県外ナンバーの車で駐車場はいっぱい。正直うらやましい。帰りの車、偶然かかった曲で甲本ヒロトが叫んでました。
やらずにいられない 事があります
やらずにいられない 事をやるだけなんだ
ただ それだけ 他には何も 他には何も 何も何も何も何も
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やっぱり!こんな春だろうと思っていたとおりに、暖かい日から一転、冷え込み、そして雪。
雪の日仕事は大豆の選別。20日の味噌仕込みに使う豆です。ハンドピックで、虫食いのものなど不良の豆を取り除きます。近年、豆の出来は安定していて、くず豆も少ないので、それなりにはかどります。1時間で5キロ仕上がる。大豆の販売価格は800円 /1キロ。儲かっているのか?
温室の中では例年通り、土着菌ぼかし肥料の仕込み。仕込んで24時間後にはもう醗酵熱が出ている。温度計は45℃です。
先日蒔いたブロッコリーの苗は今このくらい。4月7日頃、畑に定植。収穫は6月上旬になります。
畑に残されたホウレンソウに鹿が来ました。伊那谷でも南アルプス側(東山という)では農作物への鹿の食害が多いが、こちら中央アルプス側(西山という)ではめずらしいです。4~5頭の群れ。山には餌となる笹等があり、食べ物に困って下りて来たというより、グルメな群れなのでしょう。農家としては困った曲者。放っておけば、これから被害が続くこと間違いなし。仕方ないので罠をかける。
大きなオスがまずかかりました。群れのリーダーでしょうか。かわいそうですが仕方ない。せっかく頂いた命ですから、血抜き、冷却、解体と丁寧に行い、出来るだけおいしくいただきます。 鹿ジャーキーを作りました。酒のつまみにはもちろん、子供のおやつにもなります。
家の横ではハクビシンも獲れました。イチゴやスイートコーン、トマトなどを食べる困った外来種。畑の被害出る時期には餌が豊富なので、なかなか檻に入りません。3月はほとんど餌がないので、リンゴで簡単に獲れます。真冬は冬眠しているのか、足跡もあまり見かけず、檻にも入らない。3月になり昼間の気温が18℃近くまで上がるような暖かい日の夜に獲れることが多いです。
今週末は味噌仕込み。畑の雪が解けたら、昨年の支柱等の片付け、そして肥料撒き、種蒔きの準備、温床用の落ち葉集めと忙しくなります。
2016開幕!
3月1日仕事始め。2016年開幕です。
暖かな冬でした。畑の雪は2月中旬にはすっかり溶け、土は乾き、 気持ちはソワソワしていましたが、ぐっとこらえて例年通りの仕事始め。
まずは今年の種の整理から。松本の種屋さんから届いた今年蒔く種。秋冬物の一部を除いて、この時期にまとめて注文しています。よく「何種類の野菜をつくっているの?」と聞かれるので、今、納品書で確認してみます。38種63品種ありました。秋冬物すべてを入れたら、50種80品種くらいになるかなぁ。「すごいねぇ~」ではありません。作付けは、出来るだけシンプルにしたいと考えています。 仕事が複雑になっていいことはありません。でも滞りなく6月~12月まで野菜セットに、10種前後の野菜を利用しやすいようにバランスよく入れ続けるためには、こうなります。
そして種蒔き。例年通り、キャベツ(グリーンボール系)とブロッコリー。
畑の奴隷生活がはじまりました。種を蒔いたことで動き出した命の責任は僕にある。僕の都合は捨て去り、野菜たちの顔色を伺い、そこに寄り添い、しっかり面倒をみさせて頂きますよ。
例年より早めの春の訪れのように感じますが、先は読めないので出来る仕事をどんどん進めます。 土も乾いているので畑に出て玉ネギの草取り。昨年並みの豊作が再現できるか?きっと大丈夫!ご期待ください。